2025年3月、こんなニュースがありました。


内容は、アップルのイヤホン「Airpods」にリアルタイム翻訳機能が追加される予定というもの。
これに対して、ネット上ではこんな声が上がっています。

これで英語を勉強しなくても良くなるんじゃない?!

言語の壁がなくなるかも?!
このような翻訳機能ができたら、英語学習しなくて良いんじゃないかと期待しちゃいますよね!!
果たして、リアルタイム翻訳が搭載されたら、英語を勉強する必要がなくなるのでしょうか??
いま英語学習している人や、この先海外でビジネスや留学など考えている方は、英語学習が必要かどうか気になるところですよね。
そこで、この記事では、オーストラリアで1年半、セミプロアスリートとしても活動&ネイティブとシェアハウと仕事をしていた筆者が、個人的な見解をお伝えします。
結論を先にいうと…
リアルタイム翻訳機能が有効な場合と、そうじゃない場合があるから、目的による!

☑大学卒業後、オーストラリアで語学留学
☑現地サッカーチームとセミプロ契約。1シーズン半プレー
☑現地レストランで接客&キッチン担当。ネイティブとコンストラクション現場で仕事
☑ネイティブとシェアハウス(1年4ヶ月)
☑語学学校ではupper intermediateクラス
リアルタイム翻訳機能が有効なシーン
まずは、わたしの海外在住経験をもとに、リアルタイム翻訳機能があればできるようになること、よりスムーズになることをまとめました。
結論から言うと、しっかりと時間が取れる1v1、もしくは1人 対 多数の会話は、かなりスムーズになると思います。
では、具体的にどのような場面で、リアルタイム翻訳機能が活躍するでしょうか?
英語での会議や面接
英語での会議は、かなり翻訳機能が活躍しそうです。
特に、誰かのプレゼンテーションを聞くときや、質疑応答では、
airpodsは、1人の声だけを訳せばいいので、スムーズなコミュニケーションが成り立つと思います。
また、英語での面接も、面接官の質問を訳してもらって、日本語で答える。
リアルタイム翻訳機能を使う前提で行えば、このようにして英語が話せなくても成立しそうです。
授業
海外の学校で授業を受けるときも、翻訳機能が使えそう!って思いました。
先生の話を、生徒が聞く「講義型授業」であれば、
英語が理解できなくても先生の言ったことを翻訳してもらって、理解できそうですよね。
もし質問があれば、日本語であれば、先生のAirpodsが翻訳して、コミュニケーションが取れそうです。
また、わたしが所属していたスポーツチームでのミーティングは、基本的に監督が一方的に戦術や作戦を話すので、翻訳機能が活躍しそうです。
海外旅行
海外旅行で英語を使うシチュエーションは、ほとんど1v1です。
また、英語が話せない人が道を訪ねたら、大体の人は、頑張ってこちらの意図を理解してくれようとします。
そのため、道を聞くときやおすすめを聞くとき、ものを買うときなどは、翻訳機能さえあれば事足りると思いますよ。
リアルタイム翻訳機能が有効じゃないシーン
一方で、リアルタイム翻訳が使えるようになっても、「こういう場面では使いづらいだろうな」と思ったことをまとめていました。
結論から言うと、このような時にリアルタイム翻訳機能は、使いづらいと思います。
・スピーディな会話が必要なとき
・チームで仕事するとき
・周りの騒音がうるさいとき
・大人数でのカジュアルトーク
・スポーツシーン
それでは、具体的にどのようなシーンで、リアルタイム翻訳が使いづらくなるのでしょうか。
①3人以上ディスカッション
英語でのディスカッションは、話についていくために、他の人同士の会話を理解する必要があります。
特に英語で3人以上でディスカッションするときは、よりスピーディな英語理解力が求められるので、Airpodsの翻訳を待っていたらどんどんおいていかれるんじゃね?!って思いました。
海外の人って、議論が白熱するとどんどん喋るし、とても翻訳機能では拾いきれないんじゃないかな。
実際、わたしも語学学校のレッスンでディスカッションしたとき、
周りのクラスメイトの英語が早すぎてついていけず、完全に置物状態…
急に意見ある?って言われて、固まってしまいました…(泣)
②大人数でのカジュアルなトーク
こちらも、不特定多数の会話についていくシーンです。
また、カジュアルトークでは、友達同士なのでスラングや遠回しの表現が飛び交います。
それ以前の出来事や会話に関する話題も多く、正しく翻訳しても意味がわからなくなる内容が多いんですよね。
実際に、わたしもセミプロアスリートとして活動しているとき、ロッカールームでそれを感じました。
あのネイティブだらけのロッカールームで、Airpodsをつけて翻訳しても、そもそもいろんな会話が飛び交っているから、全く関係ない会話が翻訳されそう。
また、話題がコロコロ変わるから、翻訳がついていけなさそうです。
③レストラン(キッチン)や工事現場での仕事
ここからは私の経験から。
私はオーストラリア時代、ローカルのレストランとコンストラクション(工事現場)でアルバイトしていました。
レストランでは主に、キッチンハンズ(料理担当)。
コンストラクションでは資材運びを担当していました。
この2つの仕事は、不特定多数の人数で、チームとして動かなければいけません。
現場では様々な指示が飛び交い、自分に関係がある命令を聞き取って対応します。
このような現場にAirpodsをつけても、関係ない指示が翻訳されて、関係ある指示が聞き取れない場合、邪魔になるんじゃないかな?と思いました。
また、特に工事現場は周辺の音が危機察知にも繋がりますからね。イヤホンをつけてると危険なんてこともありえます。
一方で、レストランのホール業務は、お客さんとの1v1の会話がスムーズになるので、Airpodsが活躍しそうです。
④スポーツ
海外でネイティブのチームで、セミプロアスリートとして活動した経験からいうと、
Airpodsをつけてスポーツをするなんて考えられないですね…
そもそもコンタクトがあるスポーツは危ないし、ルールでも認められてないのでは??
落として踏まれでもしたら、一瞬で壊れそう。
また、「こっちへいけ!」「あっちにパスしろ!」などの瞬間的に理解してプレーを実行する必要があるため、翻訳の時間を待っていてはとてもコミュニケーションが取れません。
このように、スポーツのような、瞬間的にコミュニケーションが必要なシーンでは、Airpodsの翻訳機能は効果を発揮しないと思います。
まとめ:「Airpodsのリアルタイム翻訳機能で英語学習が不要になる?」の個人的見解
ここまで読んでいただけたらわかるように、この問いに関する個人的な見解は、「英語学習の目的による」と思います。
しかし、海外在住の経験から言うと…

現地でネイティブのコミュニティに溶け込んで、しっかりチームとして仕事をしたい!

ネイティブと仲良くなって、海外生活を豊かにしたい!
このようにお考えの方は、英語をしっかりと勉強して、話せるようになったほうが良いです。
人間関係を築くということは、よりスムーズで密なコミュニケーションが必要になります。それは、日本人でも外国人でも変わりません。
また、このニュースを聞いて、フォーマルなシーンよりも、カジュアルなシーンのほうが、リアルタイム翻訳機能は効果ないんじゃないかと思いました。
仕事や留学で成果を出すためには、周りの協力は不可欠だし、「この人に協力したい!」と思われるようになるためには、カジュアルな人間関係構築も必要ですよね。
さらに、Airpodsのリアルタイム翻訳機能が普及して、みんながつけるようになれば、Airpodsをつけてない人が希少な存在になり、周りから一目置かれそうと思うのは、私だけですかね??
「この人、ちゃんと私達の言語を勉強したうえで来てくれたんだ」って感じで、現地の人へのリスペストを示す事ができそうですし!
英語が話せるようになるには何をしたら良いの??
ここまで読んで、
「やっぱり英語勉強しないとだめだな!」
と感じた方は、AIを搭載した学習アプリを使いましょう。
ひとりでもスマホさえあれば家でできるし、忙しくてもスキマ時間で英語が話せるようになります。
また、AIとの英会話なので、緊張することも気を使うこともありません。
こちらの記事に、実際に私が使って、効果があった優良アプリをまとめましたので、チェックしてつかってみてください!